「PoC」と「MVP」の違いとは?具体例も取り上げながら説明します

開発や企画の担当をしていると、耳にすることもある「PoC」「MVP」という言葉ですが、この2つの単語の違いを認識して使えていますか?また、そもそも、単語自体を初めて聞いたという方も多いかもしれません。

PoCとMVPは、関連性はありますが、全くの別物であり、いずれも、より良い質・コストで開発を進めるために考える選択肢になり得るものです。今後のことを見据え、単語の意味だけでなく、本当の意味で使いこなせるようになれると良いでしょう。

今回は、「PoC」と「MVP」の2つの単語について、具体例も取り上げながら、それぞれ詳しく解説していきます。

目次

「PoC」とは

PoCとMVPの違い

まず、PoCとは、Proof of Conceptの略で、「概念実証」のことを表します。

概念実証とは、「この製品・事業は、そもそも実用可能なのか」を検証することです。新しい製品や事業を本格的に稼働させる前に、それが本当に実用可能なのかを、技術的な観点や、収支・ビジネスの観点で検証していくことです。

「PoC」の具体例:新薬の研究や開発など

具体例を挙げますと、新薬の研究や開発などがPoCにあたります。

新薬の研究・開発においては、治験などの検証方法を用いて、「この薬が実用可能かどうか」を検証し、問題が無ければ「PoCを取得した」とし、最終段階へ進めていくことが出来ます。特に、薬などの人体に影響を及ぼすものは、事前の入念な検証が必要になると考えられますが、IoT製品など、人々の生活に入り込む製品においても同様のことがいえるでしょう。

医療外の企業でも「PoC」は必要

また、医療の現場以外でも、新しい技術を用いたシステムや、サービスなどを企画・製品化していくにあたり、PoCを行っていくことで、リスクやコストを抑えることなどが出来ます。

医療関連外の企業においても、新しい事業計画や、サービス、プランなどを本格的にリリースする前に、「ニーズはあるのか」「実現可能か」「収支は合うのか」を検証する必要があります。検証を行わずに実施を繰り返すと、無駄に労力・コストをかけてしまうリスクがあるため、どの企業でもPoCの考え方を正しく捉え、取り入れていく必要があると予想されます。

「MVP」とは

PoCとMVPの違い

一方で、MVPとは、Minimum Viable Productの略で、「実用最小限の製品」のことを表します。以下では、具体例をあげて、MVPについて説明いたします。

「MVP」の具体例:携帯電話の発展

携帯電話を例にすると、現在は、携帯電話で、「電話をする」「メールを送る」「チャットアプリを使う」「写真を撮る」「決済機能を使ってコンビニで支払いをする」「地図を見る」「動画を見る」など多種多様のことが出来ます。ですが、初めにリリースされた携帯電話では、どうだったでしょうか?

技術の発展というのもあると思いますが、「携帯電話」として最低限、通話は必要だったため、最初は通話のみが出来る状態でのリリースでした。次いで、ポケベルなど簡易的にメッセージのやり取りが出来るようになり、色んな機能が追加され、現在のスマートフォンに形を変えてきています。

このように、実用するにあたって最小限の機能を兼ね揃えた製品のことを、「MVP」と言います。

「MVP」はユーザーの反応が大事!

MVPについても、PoC同様、リスクやコストを抑えることのメリットもありますが他にも、MVPをリリースすることでユーザーの反応を確認し、何を改善したり追加すべきかが分かるようになり、市場が求めているものを産み出すことが出来ると考えられます。ユーザーと共に製品・サービスを育てていくイメージです。

ただし、MVPにおいては、「必要最小限だから」として、UI性などを疎かにしてしまうと、最初に手に取ったユーザーからの評価は低くなり、定着しづらくなると予想されるため、機能面・デザイン面の両方において、「最小限の状態」を作り上げていく必要があります。

まとめ

PoCとMVPの違い

「PoC」と「MVP」について、具体例も取り上げながら、説明いたしましたが、いかがでしたか?PoCとMVP、メリットなど類似しているようで、上記の通り意味合いが異なります。両方を兼ねている事例もあります。ぜひ、ご自身の携わる企画に合った手法で、開発を進めて頂けたら幸いです。

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