レガシーシステムとは?放置すると機会損失になる!?

昨今、DXを取り入れたい!最新のシステムに入れ替えたい!と考えている企業も少なくないと思います。DX推進にあたり、必要な知識がたくさんあります。今回は、そのなかで「レガシーシステム」について、ご説明いたします。

この「レガシーシステム」。放置してしまうと、企業の機会損失、そして日本の経済損失にもなってしまう可能性があるのです。最新のDXを取り入れる前に、まずは「レガシーシステム」をどうやって改修していくのかを考えるべき!と言っても過言ではありません。

目次

「レガシーシステム」とは

レガシーシステム

レガシーシステムとは、一言でいうと「代替すべき旧世代の技術を用いた現在稼働している情報システム」。詳しくいうと、コンピュータ分野における最新の技術を実装した情報システムや技術そのものが市場に流通して利活用が進んでいるなかで、置き換えが行われずに運用を続ける既存システムのことを「レガシーシステム」と言います。

既存システムの運用期間が長期化する事と新技術を実装しないまま(または、最新システムにできない)でいると、「レガシーシステム」となります。(これをレガシー化とも言います)。

「レガシーシステム」から「最新のシステム」に更新する理由

業務プロセス上でデータを収集・蓄積・処理を行い、処理したデータをビジネスの価値創造に利活用できる様に企業を変革するデジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)を推進するにあたっては、企業の業務プロセスを支える基幹情報システムが実装する技術は、レガシーシステムでなく、最新のシステムである事が望まれます

何故、DXを推進するにあたって、レガシーシステムのままではいけないのでしょうか?理由は、以下の2つが挙げられます。

  • デジタルデータの取得・利活用範囲が日を追う毎に急拡大している
  • 政治、経済、社会等外部環境の変化するスピードが急激且つ不安定になっている

企業が、外部環境の変化に対応して、更なる社会課題の解決や価値創造を行う為には、自らの業務プロセスそのものやその中核を担う基幹情報システムを、柔軟にかつスピーディーに新しいデジタルデータの利活用や新しいビジネスに対応できる様に更新する事が必要です。

DX推進で「レガシーシステム」の存在が足かせになっている

レガシーシステム

経済産業省が2018年9月に発表した「DXレポート」で、DXの推進においてレガシーシステムの存在が足かせとなっている事を示唆しています。一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)による 2017 年度のアンケート調査では、全体の約8割の日本企業が「レガシーシステム」を抱えていて、約7割が「レガシーシステム」が自社のデジタル化の足かせになっていると回答しています。

【参考サイト】
経済産業省:デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会の報告書『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』をとりまとめました
経済産業省:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~(サマリー)(PDF)

「レガシーシステム」が足かせと感じてしまう理由とは?

企業は現行業務プロセスを止めるわけにいかないので、レガシーシステムを保守運用しながら維持する必要があります。レガシーシステムの維持は、老朽化した資産の延命である事、また、ベンダーロックイン(保守運用の担い手が限られる事による売り手優位)から高コスト体質になってしまっているのです。

前述のレポートによると、2017年、日本企業のIT関連予算の80%超をレガシーシステムの維持に割いている事が判明しています。レガシーシステムの維持に経営資源(ヒトとカネ)を投入する事で、新システム導入を始めとする、攻めのIT投資は阻害されてしまってるのです。レガシーシステムがDX推進の足かせとなっていると言われてしまうことも納得してしまいます。

「レガシーシステム」を放置してはいけない!

レガシーシステム

DXが進まなくてもレガシーシステムを維持して行く限り、企業の生産性は上がりませんが業務プロセスは維持できます。一方で、レガシーシステムの維持そのものが困難になる時が迫っています。レガシーシステムの技術者の高齢化に伴い維持の担い手が維持できなくなる事と、多くのレガシーシステムが長い期間をかけて、一つの企業から更に細分化された各部門毎にカスタマイズされるなど、システムが複雑になってしまい(ブラックボックス化)、維持コストの更なる増大を招きます

また、個別最適の結果データ仕様がバラバラとなった事でデータを全社横断的に活用できない構造的な問題は解決されず、DXによって得られるデータ活用の機会損失が発生します。

2025年以降、経済損失が生じる可能性も…。

レガシーシステムは、既存の業務プロセスに基づいて高度なカスタマイズをしている事から、業務プロセスと一緒にシステムの更新をする必要があります。しかし、前述の「DXレポート」では、レガシーシステムの更新が多くの日本企業で進まない場合、DXが実現できないのみでなく、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性を示唆しています。これを2025年の崖と呼んでいます。

まとめ

レガシーシステム

簡単にですが「レガシーシステム」について、ご説明いたしました。既存システムで、なにかしら改善すべき点に気づいているところがあれば、早い段階で改修することをおすすめします。

また、DX推進する部署やチームに所属している方は、レガシーシステムとなっているものを、どのように改修していくのか、最新システムにするタイミングなどを社内で話し合う必要があります。もし、社内のメンバーだけでは難しい場合、外部の企業と連携することも検討してみてくださいね。

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