- DXの必要を理解していても「どのように進めて良いか、どのように実行するかがわからない」が多くの会社で課題になっています。
- 日本全体で最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性があり、これが2025年の崖と呼ばれています。

経営面
既存システムのブラックボックス状態を解消しつつ、データ活用ができない場合、
- データを活用しきれず、DXを実現できないため、 市場の変化に対応して、ビジネス・モデルを柔軟・迅速に変更することができず→ デジタル競争の敗者に
- システムの維持管理費が高額化し、IT予算の9割以上に(技術的負債※)
- 保守運用の担い手不在で、サイバーセキュリティや事故・災害によるシステムトラブルやデータ滅失等のリスクの高まり
※技術的負債(Technical debt):短期的な観点でシステムを開発し、結果として、長期的に保守費や運用費が高騰している状態
人材面
2015年〜
- IT人材不足約17万人
- メインフレーム担い手の退職・高齢化
- PCネイティブの1960年代世代が経営トップに
- ソフトウェアのアドオン・カスタマイズの積み重ねによる一層の複雑化
2025年〜
- IT人材不足約43万人まで拡大
- 先端IT人材の供給不足
- 古いプログラミング言語を知る人材の供給不可
<2025年までにシステム刷新を集中的に推進する必要がある>
技術面
2014年〜
- WinXPサポート終了 ※システム全体の見直しが必要
- 膨大になるデータの取り扱いが困難に
2017年〜
- 従来ITサービス市場:デジタル市場=9:1
2020年〜
- Win7サポート終了 ※システム全体の見直しが必要
- 膨大になるデータの取り扱いが困難に
- 5G実用化
- AI:一般利用進展
- アジャイル開発が主流に
2024年〜
- 固定電話網PSTN終了
2025年〜
- SAP ERPサポート終了※システム全体の見直しが必要
- 従来ITサービス市場:デジタル市場⇨8:4
- AI:一般利用進展⇨各領域とのつながり
<2025年までにシステム刷新を集中的に推進する必要がある>
その他
2014年〜
- 自動運転実用化
- 電力法的分離
- 東京五輪
2022年〜
- ガス法的分離
2025年〜
- SAP ERPサポート終了※システム全体の見直しが必要
<2025年までにシステム刷新を集中的に推進する必要がある>
放置シナリオ
ユーザ
- 爆発的に増加するデータを活用しきれず、デジタル競争の敗者に
- 多くの技術的負債を抱え、 業務基盤そのものの維持・継承が困難に
- サイバーセキュリティや事故・災害によるシステムトラブルやデータ滅失·流出等のリスクの高まり
ベンダー
- 技術的負債の保守・運用にリソースを割かざるを得ず、最先端のデジタル技術を担う人材を確保できず
- レガシーシステムサポートに伴う人月商売の受託型業務から脱却できない
- クラウドベースのサービス開発·提供という世界の主戦場を攻めあぐねる状態に